歯科疾患と全身疾患

歯周病

歯周病も虫歯と同じ感染症です。感染症といえばエイズやインフルエンザなどを思い浮かべる人が多いでしょう。「感染」とはウイルスや細菌、寄生虫などの微生物が体内に侵入して、増殖することをいいます。したがって、虫歯のところでお母さんの口移しを書きましたが、人から人へ伝染する病気なのです。


虫歯が1.5歳から3歳で赤ちゃんの口に感染したように、歯周病の場合は永久歯が生えそろわない10歳頃に、大人から歯周病菌を感染します。では歯周病の症状を見てみましょう。まず口腔内の歯周病菌が歯と歯肉の溝(歯周ポケット)に入り込みます。侵入した歯周病菌は歯肉を腫らし、出血します。


さらに歯肉内部まで侵入を続けて、骨を吸収します。それで歯がグラグラとなり、ついには抜けるということになります。これが歯周病です。ちなみに以前は歯槽膿漏と呼ばれていました。では予防はどうでしょうか。正しい歯磨きを行うことは当然ですが、実は歯磨きだけでは歯周病は防げません。


他に噛み合わせの問題もありますが、歯周病は生活習慣病でもあるのです。食生活や運動、睡眠、喫煙、ストレスなど、生活全般を改めないと治らない病気です。また厄介なのは初期の自覚症状がないため、気づいたときにはかなり歯周病が進行しているということがあります。歯周病の進行程度をあらわす検査には次の3つがあります。


歯周病ポケット検査、レントゲン写真による骨吸収程度の検査、噛み合わせの検査です。検査結果によっては歯周病をそれ以上進行させなくすることもできますので早期検査をされたほうがいいでしょう。