歯のちょっとした話

歯磨き文化

歯磨きは、歯科疾患の予防・治療のためであることはもちろん、口臭予防のエチケットや歯を白くするといった清潔志向に加え、現代は昼食後にも歯を磨くことによって間食を避けることでダイエット効果を狙うというそういった考え方もあるそうです。


今まで見てきたように、市場にはさまざまなデンタルケア商品があります。これまでも歯磨きのスタイルや歯磨きに対する考え方が変わってきたように、将来もまた新商品の出現などにより、さまざまに歯磨きに対する考え方が変化していくことでしょう。


最後に歯磨き文化について簡単に見ていくのですが、共通しているのは、歯磨きが口内衛生の意識にもとづく宗教の一貫だったということです。少しだけ、人類の歯磨きに対する考え方や文化を紐解いてみるのも、これからの私たちにとって無駄なことではないでしょう。


釈迦は歯磨きによって5つの功徳があると弟子に教えました。口臭を除くこと、食べ物の味がよくなること、口の中の熱を除くこと、痰を除くこと、眼がよくなることの5つです。古代インドでは朝夕の2回、歯を掃除する習慣があり、ことに仏教徒は、富貴な者もまずしい者も、守らなければならない戒律だったといいます。


またマホメットは「清潔であること自体、すでに礼拝の半分をみたしている」として、イスラム教徒に歯磨きを奨励しました。古代の人は神に祈る前に身を清める作法の1つとして歯を掃除していました。この身を清めるという精神だけは変わることなく人類に受け継がれていくことでしょう。